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温州みかんの原種は中国中部地帯にあり、日本には500年ほど前に渡来しました。ビタミンCとクエン酸が豊富で、疲労回復とカゼのひき始めによく効きます。 最近では、色素成分のβ-クリプトキサンチンや、白いワタと筋に含まれるオーラプテンが、大腸ガンを抑制するということがわかってきました。 ガン予防成分の含有量は、実よりも皮のほうにずっと多く含まれ、また皮には抗炎症作用や殺菌作用、コレステロール降下作用もあるそうです。さらに、食物繊維のペクチンや、血圧を下げるビタミンPは袋に多いので、栄養面を考えると皮ごとガブリ(!)と食べるのがよいでしょう。 でも、「皮ごと・・・」なんて、食べづらいですよね。そこで、みかんを皮ごと食べる方法の一つとして、マーマレードの作り方を紹介しています。くわしくは「くだもの」ページで。 他にも、みかんの皮をカラカラになるまで干した「陳皮(ちんぴ)」は、せきや吐き気を止め、胃を丈夫にする生薬として知られています。また、皮を湯船に入れると、冷え性・リウマチを改善してくれるそうです。 |
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子どもの頃、近所には必ずびわの木があって、実がなると子ども達が集まっておやつ代わりに食べたものです(そのあと必ず叱られました)。 びわ材(ビワの木)は、古くから家具や木刀などに使われていたそうです。また、葉の薬用効果は江戸時代から知られていて、下痢止めや胃薬として重宝されたそうです。最近は実の香り成分に含まれるクマリンという物質に、ガンの予防効果があることがわかりました。 果樹園吉吉では、葉の薬用効果に着目して、露地びわをお買い上げの方に、びわの葉をプレゼントしています。びわの葉の使い方は、「くだもの」ページで紹介していますのでご参考に。 また、クマリンの摂り方のなかでも効果的な「びわ酒」の作り方も紹介しています。 九州でもっともポピュラーな種類は「茂木種」で、原産は中国だそうです。関東地方に多い「田中種」は、田中芳男男爵という人が、九州の茂木種の種子を東京の自宅に植えたのがきっかけで広がったそうです。エライ! 「クマリン」って、なんだか可愛い名前ですよね? |
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人類がはじめて口にした酒はぶどう酒だといわれています。 ぶどうといえばワインですが、ここではワインの作り方は紹介しません。ワインを作るのはかなりむずかしいです。 「くだもの」ページでぶどうジュースの作り方を紹介しています。 ヨーロッパでは、古くから品種改良が行われてきたのですが、日本ではあまり発達しませんでした。これは日本に自生するぶどうの実の糖分が低く、自然発酵しなかった(酒にならなかった!)というのが原因のようです。 巨峰やデラウェアなどは、外国産の種に品種改良を加えて出来たものだそうです。 一般の人が庭に巨峰を植えられているのを見ることがありますが、巨峰はけっこう難しいです。普通に育てると、枝だけがどんどん茂って、実の粒が小さくなってしまうのです。巨峰ができた当初はおなじような現象で大粒ができなかったらしく、巨峰の研究をされた方々は大変な努力をされたようです(お疲れ様でした)。 そんなわけで、巨峰を庭に植えるのはあまりおすすめできません。 機会があれば栽培方法をご紹介しますので、お楽しみに。 |
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数ある果物の中で、果樹園吉吉が扱っているものだけを紹介しました。
巨峰の例ように、果物を育てるということは大変な仕事ですが、実がなって収穫するときの嬉しさや、食べてくださる方の「おいしい」の一言で、また来期もいいものを作ろうという力が湧いてきます。 ここで紹介出来なかったこともたくさんありますので、また更新します。 みかんの育て方についての疑問や、おいしい食べ方など、ご質問がある方は、どんどんメール下さい。 私たちが知っていることでしたら、できる限りお答えします。 |
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